海の環境NPO法人OWSによる造礁サンゴ調査プロジェクトサイトです。


プロジェクト概要 〜調査の目的とプロジェクトの意義〜

調査の目的

このプロジェクトでは、造礁サンゴの探索調査とモニタリング調査の2種類の調査を実施しています。探索調査の目的は、太平洋側の分布北限である伊豆半島・三浦半島・房総半島に分布する造礁サンゴの実態をできる限り把握すること、モニタリング調査の目的は、温暖化による海水温上昇に伴う影響評価のため、設定したモニタリングサイトにおける造礁サンゴの経年変化を調べることです。
そして、調査を通じて得た情報や成果を活用して、サンゴやサンゴ礁保全、さらに環境保全のための活動や普及啓発に繋げることです。

プロジェクトの意義

このプロジェクトは、OWSがNPOとして、これまで培ってきた各種の情報発信手法・各種プログラムの実施経験・多彩なネットワークなどを有効に活用し、サンゴ礁研究者、現地ダイビング事業者、漁業協同組合、一般ダイバー、企業などの多様な主体が協働する市民参加型の調査とモニタリングプログラムの枠組みを構築する取り組みです。
このプロジェクトに参画する多様な主体や市民が相互に協働することにより、多面的な学びと社会貢献の場が生まれることが期待されます。

 

調査の推進

2007年に開始した基礎調査(過去の文献・資料収集、地元のダイビング事業者(プロダイバー)や一般ダイバーへの聞き取り調査など)を元に、2008年よりモニタリング調査、2009年より探索調査を行っています。

2015年には国立環境研究所の「平成27年度温暖化影響のための海洋モニタリング委託業務」を受託し、北限域の調査に限らず全10ヶ所のモニタリング調査を開始しました。

これらの調査プログラムは、OWSのフィールドプログラムを管轄する「水中調査実行委員会」が事務局と連携して実施しており、調査経験を有するダイビングインストラクターがリーダーとなり、会員・非会員を問わず、一般ダイバーの参加も募集して実施しています。

プロジェクト年表

2007年度  基礎調査開始

4月

サンゴ礁研究者による既存調査資料の収集および聞き取り調査を実施
対象エリアのダイビング事業者等へアンケート・ヒアリング調査を開始
9月
館山にて「北限のサンゴ観察会」 を開催

2008年度(国際サンゴ礁年)  基礎調査から潜水調査へ・モニタリング調査開始

3月
「ダイビングフェスティバル2008」ブース出展
一般ダイバーに対象地域での造礁サンゴの観察情報の聞き取り・情報収集を開始
4月
「マリンダイビングフェア」ブース出展 聞き取り・情報収集
会報エブオブの特集「北限域のサンゴ分布を調べる」でプロジェクト概要を広報
6月
OWSホームページ内にプロジェクトページを開設
「造礁サンゴ分布情報投稿フォーム」を設置し、ダイビング事業者からの情報収集を強化
「サンゴ礁フェスティバル」(環境省主催) ブース出展 聞き取り・情報収集
9月
「2008分析展」(日本分析機器工業会主催) ブース出展 プロジェクト概要を広報
安良里にてモニタリング調査を開始
基礎調査の結果に基づき、地元ダイビング事業者の協力が得られる特定の調査海域をモニタリングサイトに選び、研究者の指導のもと、OWSメンバーを中心にコドラート調査によるモニタリング調査を開始
10月
富戸にてモニタリング調査を開始
11月
「日本サンゴ礁学会静岡大会」ポスター出展
調査の概要・市民によるモニタリング調査によって得られた情報や手法などを発表
3月
「ダイビングフェスティバル2009」ブース出展  聞き取り・情報収集、広報

2009年度 探索調査開始 ※国立環境研究所:モニタリングサイトの検討開始

7月
館山坂田にてモニタリング調査を開始
8月
聞き取り調査等で得た情報を元に探索調査開始
城ヶ島探索調査実施
11月
プロジェクトホームページ内に
調査参加者メンバーの情報交換ページを設置

2月

「ダイビングフェスティバル2010」ブース出展 、サンゴの情報収集 と広報
および「造礁サンゴ調査と保全セミナー」 開催
3月
「造礁サンゴフィールド図鑑〜伊豆・三浦・房総編」(前編)発行
調査に参画している研究者の解説と調査参加者や協力者が撮影した写真・観察データをまとめ発行

2010年度 成果の活用と違法採取問題への取り組み開始

4月
海のトークセッション 特別企画
「北限のサンゴを調べる〜OWSの取り組み〜」 開催
12月
「日本サンゴ礁学会つくば大会」にポスター出展 調査の概要・成果発表
3月
「造礁サンゴフィールド図鑑〜伊豆・三浦・房総編」(後編)発行

2011年度 ※国立環境研究所:8ヶ所(田子、沖ノ島、串本、竜串、天草、壱岐、対馬、五島)のモニタリング調査開始(水温変化およびサンゴ分布変化)

 5月
「北限域の造礁サンゴ分布調査」プロジェクト 新WEBサイト開設
11〜3月

巡回 写真資料展 「私たちの身近な海にすむ造礁サンゴ」 開始
モンベル 各店 (全6ヶ所)を巡回
「北限域の造礁サンゴ分布調査プロジェクト」のこれまでの成果をまとめた写真・資料展を巡回展示し、関東周辺海域の身近な海に生息している様々な造礁サンゴとそのサンゴがつくり出す生物多様性について紹介

2012年度 

4〜6月 巡回 写真資料展 「私たちの身近な海にすむ造礁サンゴ」
モンベル 各店 (全4ヶ所)を巡回

2013年度 

6月 写真資料展 「私たちの身近な海にすむ造礁サンゴ」
西伊豆町土肥 「スキルアップスタジオ The 101 」にて開催
7〜8月 写真資料展 「私たちの身近な海にすむ造礁サンゴ」
安良里ダイビングセンターにて開催

2014年度 毎年実施してきたモニタリング調査を隔年調査へ変更

8月 写真資料展 「私たちの身近な海にすむ造礁サンゴ」
伊豆海洋公園にて開催

2015年度 モニタリングサイトが10ヶ所に (隔年調査から毎年調査へ変更)
「北限域の造礁サンゴ分布調査プロジェクト」から「造礁サンゴ調査プロジェクト」へ変更

4月
国立環境研究所「温暖化影響のための海洋モニタリング委託業務」の受託開始
田子、沖ノ島、串本、竜串、天草、壱岐、対馬、五島のモニタリング調査開始